ワクチンを打つねじまき。

コロナワクチンを打ちました。
2回。

わたしはこういう、ワクチンを打ったとかおもしろいことをすると、
ツイッターでえんえんとワーワー言いつづけてしまう性質があるので、
あんまりワクチンワクチンワーワー言いつづけるのもな、
良くないよなと思い、インターネットではあまり言わなかった。
みんな話してるから、参考にするのは情報はたくさんあるよなと思いましたし。

しかしみんながやっているとはいえ、
わたしとしてもおもしろかったので、
文字に残しておきたいと思いましたのでここに残しておこうと思います。

まず、ワクチンを打つかどうかも、あんまり決めきれませんでした。
なぜかというと、なぜかもあまりよくわかりません。
ただなんとなくこわいしさ。
嫌だなぁ、そのうち打たなきゃいけないんだろうなぁ、あーあ、とか思ってたら
9月くらいになってて、あーあ、もうそのうちのそのうちくらいの時期かぁと思い、打った。
自我がないので。

そんなに強い思いなどあまりないよ。
こえぇ~~だって治験がどうとかもいわれてるしさぁ~~でも重症化したくねぇ~~つらそうじゃん、
親を残して死ぬわけにもいかんしよ~とかそんな感じ。

そして1回目のとき、
けっこうふつうの状態で順番待ちをしていたかと思ったら、
どんどんどんどん怖くなってしまって、
わたしは、注射のときに、泣いてしまいました。

恥ずかしい人間だ。おまえは恥を知れ。

ほんとうに本当に恥ずかしかったけど、
しかたないと思います。
だってなんか待合の場所で、こどもがキャッキャと走り回ったり、
受付のひとがニコニコしていたり、
あまりにも「こんな素敵な日常から、こんな恐ろしい医療事故が!!!」という小説などに
出てくる状況だったんだもの。

恐ろしくて泣いてしまっても、しかたがない。
注射のひと(注射のひとってお医者なのか?看護師さんなのか?あれはだれだったんだ)が
「だいじょうぶですか?無理ならベッドがありますよ。ベッドに横になりませんか」
と言うのを
「平気です、しかたないんです、こんなの、ずっとおなじです、やっちゃってください!!」
「しかし、声を出させてください!!!」
て泣きながら
「ウ~~~~~~」
と言っているあいだに打ってもらった。
お医者?看護師さん??も
「だいじょうぶよ、わたし、上手て言われてるからね、ぜんぜん痛くないわよ」
と言ってくれて、そのときのわたしにはそんな言葉も届いていなかった。
ひどいことをされた…というめちゃくちゃな恨みを抱きながら15分間を過ごした。

家に帰って、
「あ、左腕、いたい…」と思って
お医者だか看護師さんだかの「こっちの腕でいいのね!!!」という言葉を思い出していた。
わたしは左利きなので、こっちの腕では良くなかった。誰も悪くなく、誰のせいでもなく、わたしがわるい。

2回目!!!!!!
慣れたものさと同じ会場に向かい、
今度は泣きませんでしたね。
おさかなのバッグをお医者だか看護師さんだかに褒めてもらったので、
「あ~~~こわいこわいこわい、そうなんです、おさかなのバッグ、かわいいでしょう」
と思っていたら終わりました。

しかし副反応よ。

「おさななじみちんがワクチンつらかった、60代のひとはどうもなかったらしいて言うから「ねじちんこないだモスキート音判定みたいので60代の音しか聞こえんかったけん、60代てことにならんかなぁ」て言ったら「ねじちん60代の音しか聞こえんの」てそこに注視されてしまって「うん…」て元気なくなった。」

というツイートを前にしていたのだけれど、
正直ほんとうに心の30パーセントくらい、まじのほんとに60才として副反応なしでなんとかいかないだろうか
と勝手なことを思って舐めていた。

なので朝の9時、体温を計ったら36.4くらいだったので、
いけるんじゃないかとふつうに出勤してしまった。

仕事してて2時間くらいしたら、
腕をちょっと動かすだけで「ア~~」と声が出てしまい、
腕が痛いな…と思ってたら頭がボーとしてきて、
ボーとする頭の中で「腕をちょっと動かすだけでアーと声が出るのはおかしくないか???」と気付き
熱を測ったら37.4だったので、
「上がっとるやんけ!!!」となって、仕事はそこでやめさせてもらった。

おかあさんからFacetimeがきて、「顔が赤い…」と心配させてしまった。
おかあさんが心配してかわいそう。

打つ前から、おさななじみちんとともだちひとりに、打ったら連絡するから、
打ったあと平気になったと連絡するまでは心配してくださいとお願いしておいたので、
熱が上がってきたと連絡すると、
ふたりともじぶんが体験したことだからとなめてかかるのではなく
ほんとうにかわいそう、心配、ちゃんと寝てくださいと心から心配してくれたので、
なんて心がきれいなひとたちなんだ、わたしもこれからの人生、熱を出したひとにやさしくしようと
心に誓った。

そして寝る、起きる、寝る、起きるをただ繰り返して、夕方に熱を測ったら
38.3度だった。
大変ちゃ大変だけど脳が溶ける温度でもなく、ただただわたしが苦しいだけの温度よ…
と思いながらおかあさんに連絡したら、
なにか食べてほしいと懇願されたのでバナナを食べる。
おかあさんが心配しててかわいそう。

そしてまた寝る、起きる、寝る、起きるをただ繰り返したら、次の日になっていた。

途中覚醒のときに、ものすごい吐き気に見舞われて、
「あ!いやだ、これは、いやだ!!!」と思ったけど、そのまま気絶するみたいに寝たら
次に起きたときは吐き気は消えていたので、
吐き気ゾーンを寝てやりすごすことができたのが誇らしかった。

そして朝起きたら、かなり元気になっていたので熱を測ったら37.4まで落ちてて、
勝利を確信しておかあさんに連絡したら、また「顔が赤い…」と言われてごめんと思った。
おかあさんが心配しててかわいそう。

そしてただいま2回目の接種から43時間後、15時、体温は36.2まで落ちて、
すっかり元気回復です。

死ぬほどの高熱でもなかったし、
じぶんは60才ではないのか、ではもう少し生きなければいけないなと、
生への前向きなきもちも生まれたので、
良かったと思います。
あとわたしが体調を崩すと、おかあさんがすごく心配するということが
よく分かったので、
健康に生きていこうと思いました。

終わり。