人喰いの大鷲トリコやりました。

うれしくて、たのしくて、わくわくして、 しあわせでしあわせでしあわせなのに、 なぜかずっとかなしかった。 頭がはまるトリコさん。 人喰いの大鷲トリコをやりました。 トリコはばかで、 あまったれで、 やさしくて、 わたしのことがだいすきでした。 わたしはよく死ぬし、 トリコがぜったいだいじょうぶ!って顔してるから、 わかった!ってトリコを信じてピョーンて飛んだのに トリコをすり抜けて死んだりしてたんですけど、 トリコはずっとわたしを助けて、 いっしょにいてくれて、 こんなのは、心を奪われるしかなかった。 はりきるわたくしと、心配のあまり変な顔になるトリコさん。 トリコを助けるためにわたしがやらなきゃいけないことがあって、 いつもだったら「こんなの無理だ…」って 諦めてしばらく寝かせたりするんだけど トリコがうう…ってなってるのを見ると、 ぜったいにわたしがたすけてやるからな!って どんどん勇気がわいてきて、 こわいところにも、ヤー!って飛び出せた。 トリコのことがどんどん好きになって、 トリコといっしょだったらなんでもできた。 でも、お話はどんどんすすんでいって、 きっと、離れるしかないんでしょう?って そんなことを考えたら 涙がどんどんでてきて トリコは顔をふんわり寄せてきて、 撫でるととても気持ちよさそうに唸ってた。 さいごのとき 動けなくなりながら、 いっぱいいっぱいトリコを呼んだ。 ありがとう、トリコ、だいすき、だいすき、ありがとう、ありがとう。 トリコ、もういいよ。 わたしはどうぶつがとても好きで、 お別れのとき、どうしても、 離れたくない、そばにいてほしい、おねがいだから、どこにもいかないでと、 手を離してあげることができない。 ゲームとはいえ、 じぶんが心底好きになったどうぶつに、 そんなことを思えるのが不思議だった。 オイオイ泣きながら、絶対にいっしょにいたいと思いながら、 それでも、もういいよって、思ってあげることができるなんて。 いっぱいわたしたちはいっしょに冒険したから、 こわかったり、もう無理だったり、最高に楽しかったり ぜんぶおぼえてるから、だいじょうぶ。 トリコ、もういいよ。 とにかく頭がはまるトリコさん。 また、一生やりつづけてしまうゲームを手に入れてしまったな。 なんどもなんども冒険して、なんどもなんども泣こう。 次にやるときは、もうすこしじょうずに、トリコのこわいこわいを、わたしがパーンとしてやるからね。 そして、いっぱいいっぱい撫でてあげよう。 イソイ。イソイ。